What’s it?:マイクロカプセルってなに?
日本カプセルプロダクツが製造している「マイクロカプセル」とは物質をミクロン単位の小さな粒子にし、その一粒一粒をゼラチンなどを主成分とする薄い皮膜で包んだものです。
History:はじまりは、レジスター用印刷紙
1950年代、アメリカのレジスター製造会社では、トラブルの多いインクリボン印刷に代わる技術を模索していました。
そして1957年に、「ノンカーボン複写紙」を発明。
これは、無色染料液体をマイクロカプセル化し、発色剤と隔離して紙面に加工し筆圧などによってマイクロカプセルが壊れた部分にだけ印字される仕組みになっていました。
このノンカーボン複写紙が世界で初めてマイクロカプセル技術を製品化したもので、当社の前身はこのレジスターメーカーにあります。
Merit:マイクロカプセルはこんな活躍をします
- 液体や個体を扱いやすい微小固体粒子にすることができます
- 外部環境から内包物を保護することができます
- 内包物の放出をコントロールできます
- 混合に適さない物質同士を、安定した状態で混成させられます …etc
こうしたメリットを活かし、創意工夫でさまざまな用途、製品に活用いただくことができます。
Technology:マイクロカプセル技術
カプセル化の技法は以下の三つに大別されます。
- 機械的方法(オリフィス法)
- 物理的方法(insitu 重合法、相分離法など)
- 化学的方法(界面重合法など)
日本カプセルプロダクツでは「物理的方法」「化学的方法」を得意としており、カプセルの皮膜剤には「ゼラチン」「尿素樹脂」「メラミン樹脂」「ウレタン樹脂」「CMC」「HPMC」を、製品化するものに応じて使用しています。
そして今、新たなカプセル皮膜剤や、これまでにない機能の開発、内包物放出コントロールのさらなる精密化、現状では不可能とされる内包物のカプセル化などの技術革新を行っています。